「奇跡のマッチング」
あらすじーーーーーーーー
アラサーの俺、翔太は、長年の独身生活に終止符を打つべく、最近流行りのマッチングアプリに手を出した。
「はじめまして♡」
スマホの通知が鳴る。画面に映るのは、透き通るような白い肌に、キュートな笑顔のアイコン。プロフィールを見ると、名前は「ゆか」、年齢は26歳。趣味は映画鑑賞とカフェ巡り。どこを取っても理想的だ。
「俺の時代が来た…!」
テンションが爆上がりし、すぐにメッセージを送る。会話は驚くほどスムーズで、共通の趣味も多かった。まるで運命の人を見つけたかのようだった。
数日後、LINE交換をして、さらに距離が縮まる。送られてくる写真はまるで天使。ナチュラルな美しさに、俺のハートは完全に撃ち抜かれた。
「この子なら結婚も夢じゃない!」
そして、ついにデートの約束を取り付けた。場所はおしゃれなカフェ。期待に胸を膨らませながら、俺は渋谷へ向かった。
――しかし。
待ち合わせの場所に現れたのは、俺の想像とは全く違う存在だった。
「……あれ?」
目の前には、ふくよかな体型の女性が立っていた。いや、ふくよかというレベルではない。写真のスリムなシルエットとは程遠く、お腹は堂々と自己主張していた。
「翔太さん?はじめまして〜!」
声のトーンは写真のイメージとはかけ離れ、まるで親戚のおばちゃんのようだった。俺の脳内で何かが崩壊する音がした。
「えっと…ゆか…さん?」
「そうよ!会えて嬉しい!」
俺は混乱しつつも、過去のメッセージを思い出した。
『最近の写真送って』
『うん!これは去年の旅行の時のやつ!』
まさか、去年どころか十数年前の写真だったとは…。
「えっと…その…随分と雰囲気が違いますね…」
「え?まぁ、写真はちょっと前のだけど、大体同じでしょ?」
大体同じ、だと…!?
いやいや、全然違う。どこをどう見ても別人レベルだ。写真の彼女は26歳、しかし目の前の彼女は…40代、いやそれ以上に見える。
俺は悟った。
「これが、地獄のマッチングアプリ詐欺か…」
デートの終盤、逃げるようにしてカフェを後にした俺は、震える手でアプリを開き、そっとブロックボタンを押した。
「俺の時間と夢を…返してくれ…!」
スマホの画面を見つめながら、俺は大きくため息をついた。そして、静かにアプリをアンインストールした。
――もう二度と、俺は騙されない。
▪️登場人物
🔷翔太(29)
マッチングアプリで初のマッチングで詐欺に遭い二度とアプリには手を出さないと誓った。
🔶ゆか(??)
マッチングした見た目50代のおばさん。写真詐欺で去年の旅行の時のやつと言っているが多分別人の写真。マッチング詐欺を繰り返している模様。
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