10日夜、ジャニーズ事務所はホームページで、記者会見でいわゆる「NGリスト」が作成された経緯を説明し、運営を委託した担当者が独断で作成したと強調しました。
■FTI…NGは「指名しない」ではなく「要注意」
ジャニーズ事務所のホームページから:「NGリストの外部流出事案に関する事実調査について」
発端は、先月7日に行われた1回目の記者会見だったといいます。
ジャニーズ事務所:「一部の記者が、司会者による指名を無視して会見会場で大声で質問をする、ヤジを飛ばす、不規則発言を繰り返す等の無秩序な言動を繰り返していた」
会見の運営を委託されたFTIコンサルティング側は、2回目の記者会見から2日前に行われた打ち合わせで、参加者に「進行台本」を配布し、当日の段取りを説明したといいます。
台本には、会見の開始時刻や登壇者の席順、司会者のあいさつ内容などが書かれていました。
打ち合わせでは、複数の参加者から質問があったといいます。
打ち合わせ参加者の質問(先月30日):「不規則発言を繰り返す記者や司会者の指示に従わない記者については、どのように対応するのか」
FTI側が示したのが、記者の名前が書かれた「顔写真の入っていない」リストでした。
「指名候補者リスト」として「ビジネス誌」「新聞」「テレビ」「外国語プレス」から2人ずつ選ばれ、その下には「指名NG記者」として6人の名前が記載されていました。
しかし、この資料を見た関連会社社長の井ノ原快彦氏(47)は「NGって何ですか、当てないとダメですよ」といった旨を発言したといいます。
それに対し、FTIは「NG」というのは「指名しない」という意味ではなく、「あくまで『要注意』で、発言順序を留意する必要があるという意味である」との趣旨を説明したということです。
■ジャニーズ事務所は関与改めて否定
そして会見当日、会場で共有されたのが、会場の見取り図と「候補記者」「NG記者」が顔写真入りで記載されたリストです。
受け付け開始のおよそ2時間前、午前10時40分ごろに作成され、FTIの担当者が会場のビルにあるコンビニエンスストアで印刷、司会者に配布されたほか、FTI担当者などのLINEでも共有されていたといいます。
このリストについて、ジャニーズ事務所側は、FTI担当者が独断で作成し、共有したものだとしたうえで、実際の会見では「NGリスト」の記者もおよそ5割は指名したと説明しています。
「NG記者」の1人に、Arc Timesの尾形聡彦編集長がいます。会見では、指名されないなかで声を上げていました。
尾形編集長:「(被害者に対する補償額算定について)過去の判例が基準になるんでしょうか」
ジャニーズ事務所は、こうした発言を“不規則発言”とし、これについても回答したと主張しています。
「NG記者」に対応した時間は、合わせて「14.5分」で、「候補記者」とされている記者への「11.5分」を上回っているといいます。
ジャニーズ事務所が「写真ありリスト」の存在を知ったのは、会見翌日の深夜以降で、マスコミから問い合わせを受けた際だったと説明。関与については、改めて否定しています。
(「グッド!モーニング」2023年10月11日放送分より)
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