国連の人権理事会の会合で、旧ジャニーズ事務所の性加害問題について「被害者への救済が不十分だ」とする調査結果が報告されました。出席した被害者の元ジャニーズJr. 二本樹顕理さんは「問題に大きな光が当てられた」と語りました。
■被害者の元Jr.「問題に大きな光」 “旧ジャニーズ性加害”国連で報告
元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん
「今日この場にいることが感慨深く感じていますし、ようやくこの問題に大きな光が当てられたそうした実感で満ちています」
被害をいち早く告発した二本樹顕理さんが出席した国連人権理事会の会合。
日本の人権侵害についての調査結果が報告され、ジャニー喜多川氏による性加害問題について、「性加害を受けた数百人もの元タレントなどに対する救済措置が不十分だ」として、早急に対処するために官民の取り組み強化が必要だという認識が示されました。
元ジャニーズJr. カウアン・オカモトさん(2023年5月)
「合計15回から20回ほど、ジャニーさんから性被害を受けました」
元ジャニーズJr. 橋田康さん(2023年5月)
「合計2回ほどですが、自分にとってはすごく大きな大きなことでした」
約1年前、被害者らの告発で事態が動いた性加害問題。
ジャニーズ事務所 東山紀之社長(当時・ 2023年9月)
「人類史上最も愚かな事件。鬼畜の所業だと思います」
事務所は性加害を認めて謝罪し、社名を「SMILE-UP.」に変更し、被害者の補償に専念する形になりました。
この問題をめぐっては、国連人権理事会の作業部会の専門家が、2023年の夏に来日し、関係者への聞き取り調査などを実施。
会合では二本樹さんがビデオメッセージで、「性被害者が無視や誹謗中傷をされることなく声を上げられる社会を作ることが大切」などと、英語で訴えました。
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