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【本編】
久美子は11年という長い月日を共に過ごした恋人と別れを迎えた。
今年40歳になる久美子は、恋人との別れからなかなか立ち直れず、心に深い傷を抱えている。恋愛への不安や恐れが彼女を苦しめ、新たな恋に踏み出す勇気が持てないでいた。
そんな彼女を心配した広告代理店の同僚が、久美子の心を癒すために写真展のチケットをプレゼントしてくれた。大学時代に写真サークルに入っていた久美子は懐かしさもあり、気分転換になるかもと写真展の会場へ足を運ぶ。
久美子がゆっくりと写真を鑑賞していると、ふと1枚の写真に目が留まる。その写真は大学時代の思い出が甦るような1枚だった。
「その写真気に入ってくれましたか」背後から聞こえた声に振り向くと、そこには雄太が立っていた。彼は写真サークルで一緒だった2つ年下の後輩で、当時サークル内でよく話しており仲が良かった。突然現れた雄太に久美子は驚いたが、写真から感じた懐かしさの理由に納得した。
雄太もまた、久美子との再会に驚きを隠せなかった。彼は大学生の時、久美子に特別な感情を抱いていたが、当時の久美子には彼氏がいたため告白することを躊躇い、自分の思いを伝えられなかったのだ。彼は世界中を旅しながら写真を撮影するフォトグラファーとして成功を収めていたが、久美子への思いはずっと心の中に残ったままだった。