【ガーシー議員vs鈴木宗男氏】処分めぐり“場外乱闘”「なんとかの遠ぼえ」(2023年2月20日)

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 ガーシー議員の処分を巡り、与野党は「議場での陳謝」とすることで合意しました。一方、ガーシー議員の怒りの矛先は懲罰委員会の鈴木宗男委員長に向けられる事態となっています。

 参議院懲罰委員会・鈴木宗男委員長:「(Q.ガーシー議員がSNSで鈴木委員長を“ムネオハウス”と…?)私は場外で無用なエネルギーを使いたくないと思って反応はしておりません。大人の対応をしていきたいと思っています」

 あくまで“受け流す”という姿勢を崩さない参議院懲罰委員会の鈴木委員長。

 一方、“挑発”とも取れる発言をしているのはNHK党のガーシー参議院議員です。

 NHK党・ガーシー参議院議員:「一番、矢面に立ってる俺をたたいておけば、国民の留飲が下がるのではと思ってる、おじいちゃんどもがほんまにアホやなと思います。国民の怒りを思い知れー!って、いやあんたもムネオハウスやってたし、国民の怒り相当あるで」

 去年の初当選から国会に一度も来ていないガーシー議員に対する処分を巡って今月21日、参議院懲罰委員会が開かれます。

 NHK党・ガーシー参議院議員:「元から国会に行かんでいいよと立花党首に言われて立候補して、『国会には行きません、海外にいます』と言ったけれども、後付けのように法律を変えようとする国会のじじいどもを見た時に、やっぱりどの世界も一緒なんやなと」

 ガーシー議員はSNSで懲罰委員会に対する不満を述べると同時に、委員長である鈴木氏に対しても…。

 ガーシー議員のインスタグラム:「オレを辞めさせれるのはムネオハウスやなく、オレに票入れてくれた有権者だけやと!こんなしょぼくれたいジジイに参議院議員にしてもろたんちゃうわー。勘違いすな」

 かつて、鈴木委員長が建設に尽力した国後島にある「日本人とロシア人の友好の家」、通称「ムネオハウス」。

 約20年前に、利権疑惑の一環として追及されたこの建物を蔑称としてSNSで発信しました。矛先を向けられた鈴木委員長は以前から受け流す姿勢を見せています。

 参議院懲罰委員会・鈴木宗男委員長:「(Q.鈴木委員長批判をインスタグラムでやっているが?)意見があるなら出てきて言って頂きたいですね。何とかの遠ぼえみたいな話は私は受け付けない」「自分の置かれている立場を、やっぱり十分、頭に入れて行動いただきたいと思っています」

 懲罰委員会を21日に控え、20日午後に行われた理事懇談会。ガーシー議員への処分が話し合われました。懲罰は重い順から「除名」「登院停止」「陳謝」「戒告」の4段階となっていて、処分は下から2番目の議場で陳謝させる方向で検討が進められています。

 自民党・世耕弘成参院幹事長:「特に立憲民主党と国民民主党は除名に進んでいいんではないかと。ただ話し合った結果、議員の身分にかかわることでもあるので全会派一致が望ましいと」

 そのうえで、今後ガーシー議員が陳謝に応じなかった場合は除名も含め、さらなる懲罰が検討される可能性もあります。

 先週に行われたオンラインライブで、ガーシー議員は、仮に除名となったら何をするかという質問に答えています。

 NHK党・ガーシー参議院議員:「国会議員除名されたらまず、すぐ寄付するわ、トルコに。それを一番初めにします」

 21日の懲罰委員会にはガーシー議員本人は出席せず、NHK党の浜田参議院議員が代理出席し、弁明を行う予定です。
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