国内では安倍元総理の国葬を巡り、自民党の総務会で苦言が相次ぎました。石破元幹事長はエリザベス女王の国葬を例に挙げて問題点を指摘しています。
怪しい人物はいないか。危険なものはないか。
あと2週間に迫った、安倍晋三元総理の国葬。海外からも、要人など6000人ほどが参列する予定で、羽田空港では警察官らおよそ60人が警備の重要箇所を入念に確認しました。
式典の内容についても徐々に明らかとなっています。
浜田防衛大臣:「儀仗(ぎじょう)と列、そしてまた弔砲および奏楽に関わる要員等、合計で千数百名程度が参加する方向で検討中であります」
自衛隊の儀仗隊や音楽隊など、およそ1000人が参加し、安倍元総理の遺骨が会場の日本武道館に到着した際、弔意を表す空砲「弔砲」が19発、発射されます。
これは総理経験者の式典での前例を踏まえたものだということです。
しかし、自民党の総務会では苦言が相次ぎました。
遠藤利明総務会長:「国民の皆さんに理解できないのではないかと。国民の代表である議会等の同意を得るとか、そうした手続きも必要なのではないかという意見もありました」
また、石破元幹事長はイギリスのエリザベス女王の国葬を例に挙げ、「国会の議決を経るなどの手続きが必要ではないか」などと指摘しています。
安倍元総理が凶弾に倒れた、奈良市・大和西大寺駅付近。この場所を巡り、奈良市議会で質問が飛びました。
奈良市・山本かずひろ市議:「市長は、『歴史的な事件が起きた場所として記録することが必要』とし、現場の地面の保存方法などを例示して、基本は道路工事の範囲でやれるものはやると」
事件後、現場の保存の考えを示していた仲川げん奈良市長。しかし、議会後の会見ではまだまだ議論の最中だと話します。
奈良市・仲川げん市長:「市民に親しまれている場所でああいった事件が起きたというのが、何もなかったかのように過ごすのもまた難しいところがある。市民の感情も含めて、どこまでやるべきか、もしくはやるべきではないのかという難しい判断を迫られている」
奈良市西大寺駅周辺整備事務所によると、跡地の記録について市に寄せられた意見は、9日までで、賛成が16件、反対が43件となっています。
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